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利益確率(POP)と予想変動幅

著者: Dennis Bosmans · 更新日 June 2026 · 2 分で読めます · リスク開示

利益確率(POP:Probability of Profit)とは、そのトレードが損益分岐点かそれ以上で終える確率のことです。予想変動幅(Expected Move)は、一定期間に株価がどれだけ動きやすいかを示します。どちらもインプライドボラティリティ(IV)から導かれ、この2つを組み合わせて見ることで、そのトレードの勝率がリスクに見合うかどうかを判断できます。

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どのように計算されるのか

満期時の株価を対数正規分布のモデルで表し、IVと残存期間からその分布を求めます。そのうえで、ポジションが利益になる価格レンジに入る確率(確率の面積)を計算します。

1標準偏差(1σ)の予想変動幅はおおよそ「株価 × IV × √(日数/365)」で求められ、想定される結果の約68%をカバーします。2標準偏差(2σ)まで広げると約95%をカバーします。

POPが高いだけでは語りきれない理由

大きくアウト・オブ・ザ・マネーのスプレッドを売れば、利益確率が90%と表示されることもあります。しかし、その10%の負けは受け取ったわずかなクレジット(プレミアム)の何倍もの損失になり得ます。確率とペイオフは、常にセットで天秤にかけなければなりません。

POPが60%でもリワード・リスク比が2:1のトレードは、9ドルのリスクで1ドルを狙う90%のPOPトレードよりもはるかに優れていることがあります。表面的な確率よりも、期待値(EV)の計算のほうが重要なのです。

実際のトレードでのPOPの使い方

プレミアムの売り手は、高いPOPかつ最大損失が限定されたトレードを狙い、満期を待たずに管理・決済する傾向があります。一方、方向性を取る買い手は、より大きなペイオフと引き換えに低いPOPを受け入れます。

OptionProfitのストラテジーファインダーは、POP、目標株価における期待リターン、リワード・リスク比を総合的にスコアリングします。そのため、見せかけだけ安全なトレードではなく、バランスの取れたトレードが上位に浮かび上がります。

計算例。 株価100ドル、IV30%の銘柄では、30日間の予想変動幅はおよそ8.6ドルです。ショート側の権利行使価格を1標準偏差ぶん下(91.4ドル)に置いたプット・クレジット・スプレッドは、利益確率が約84%と表示されるかもしれません。しかし400ドルのリスクで60ドルを狙う設定なら、長期的にトントンで済ませるだけでもその高い勝率が必要になります。
重要ポイント

よくある質問

POPはデルタと同じものですか?

かなり近い関係です。ショートオプションのデルタは、そのオプションがイン・ザ・マネーで満期を迎える確率のおおまかな目安になり、POPも同じボラティリティベースのモデルの上に成り立っています。

サイトによってPOPの数値が違うのはなぜですか?

使っているボラティリティの入力値やモデルが異なる場合があるためです(デルタを使うサイトもあれば、対数正規分布の積分をフルに計算するサイトもあります)。POPは正確な数字ではなく、あくまで推定値として扱いましょう。

POPが70%なら、70%の割合で勝てるという意味ですか?

多数の独立したトレードを重ねれば、おおよそそうなります。ただしばらつき(分散)は大きく、1トレードあたりのリスクが高すぎると、数回の大きな損失だけでトータルがマイナスに転じることもあります。

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